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体重計に乗っている女性

体が大きいと太って見えてしまいがちですが、医学的な肥満症とは見た目や体重で判断されるものではなく、体脂肪率で判断されます。

人の体は水分や糖質、たんぱく質からなる筋肉や臓器、骨、脂肪に分類できます。
体脂肪率とはこれらの総量(体重)に対して脂肪の割合を示すもので、体脂肪率が高いと肥満度(肥満症の重度)が上がるという事になります。

見た目で肥満症かどうかはある程度判定することはできますが、中には例外もあります。
プロレスラーや相撲取りは体重に対して筋肉や骨の割合が多く、脂肪が少ないため、肥満には該当しません。
また、見た目は痩せていても体脂肪率が基準値より高い隠れ肥満もいます。

肥満症が注目された背景には、近年の糖尿病や高血圧患者の増加にあります。
糖尿病や高血圧は動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こしてしまう恐ろしい病気だからです。

肥満症の解消にはダイエットを行えばいいのではないかと思うかもしれませんが、痩せればいいというものではありません。
隠れ肥満のように体重に対する脂肪の割合を減らさないと意味が無いからです。
痩せる目的で食事量をただ減らしてしまうと必要な栄養素を摂取できていなかったり、筋肉量が落ちてしまうなどの、ダイエットによる健康被害を引き起こしてしまう可能性があります。

正しい肥満治療を行う為には、自分のライフスタイルや健康状態、肥満度に合わせた適切な治療を選択する必要があります。

例えば、肥満度が高い場合だと、徹底した食事管理のために入院が必要となることもあります。
また、胃のバイパス手術を行う事例もあります。
そこまで行われるほど重度の肥満症というのは大病につながる怖い病気という評価がされているのです。

しかし、一般的な肥満治療は食事療法と運動療法を組み合わせることで、月に何kg落とすという長期計画を立てて行われます。

食事療法は、標準体重に生活活動強度を掛けて算出した1日の必要エネルギーに対して最低限必要なカロリーのみを摂取させるようにします。
また、食事のバランス改善なども盛り込まれるため、個人のライフスタイルに合わせて計画管理が必要になるのです。

運動療法は、筋力がなくて消費カロリーが低い人は無酸素運動を、消費カロリーをアップする必要がある人は有酸素運動が指導されます。
運動する時間が取れない人には、「ながら運動」のようなエクササイズを勧められることもあります。

肥満治療というのは、薬に頼らず、リバウンドしない方法をしっかりと指導することにありますので、栄養学やエクササイズに精通した専門家が管理することで、効率よく肥満解消し、太りにくい体質改善を行う事ができます。

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